香港行政長官ドナルド・ツァン氏からのメッセージ Print E-mail

香港行政長官Donald Tsang 氏から日本へのメッセージがやまとなでしこ会会長若井節子氏に届けられました。
御夫婦で一緒に書かれたものです。  

(これは、やまとなでしこ会で翻訳したものです。)

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  「幸あれ、日本。」

 

3月11日、日本で起きたマグニチュード9の地震は、大きな津波を引き起こしました。

岩手、宮城、福島、茨城など、多くの沿岸都市は、あっという間に津波に飲み込まれ

、数多くのひとびとが、命を落としました。

何年前かに起きた東南アジアでの津波の時とは異なり、今回の津波が、街や、田畑を

のみこんでいく様子が、映像や写真によって、世界中に伝えられていきました。

 

大自然が咆哮するとき、人類はとても小さな存在になってしまいます。

この非情を日本だけでなく、世界が、深く感じました。

 

日本には、こういう言い伝えがあるそうです。

「地面の奥深くに大きな魚(ナマズ)が住んでいて、神様の監視が緩んだ時に、体を動かします。

それが、地震を引き起こすのです。」

現代にはこの言い伝えは通用しはしませんが、地震の予測は難しいので、考え方としてはあまり

大差がないように思えます。

 

この突発的に起こった巨大な変化に対して、日本人は秩序のある国民性を見せてくれました。

これは、日本人の「天災に対する心構え」と関係しています。日本人は、建築物の防震対策だけでなく

、心構えも十分にあったのでしょう。だから、この困難な時にも、冷静、団結、秩序、助け合いの精神を

十分に発揮し、それが、世界の人々に深い印象を与えてくれました。

 

地震があったその夜の東京は、交通機関が停止し、帰宅難民が駅の周りに押し寄せたにも

かかわらず、秩序が保たれていました。

公衆電話に整然と長い列を作り、自分の番の来るのを待っている人たち。

誰から指示されたということもないのに、帰宅難民のために、場所を提供した学校や施設。

物資の価格を上げることをしないばかりか、下げたり、無料で食糧を配ったスーパー。

そして、自分の使っているダンボールを分け与えたホームレスの方たち。

 

日本国民のこの種の行動は、集団精神から来ています。

ひとりひとりが、独立した存在ではなく、社会の一分子だと認識し、お互いに助け合っているのです。

この精神が、危機を迎えたときに非常に重要になります。

ひとりひとりが、周りを気遣い迷惑をかけないように、そして、周りの大変さを軽減するための行動

、大きな問題を比較的簡単に処理できるようにしているのです。

この滅私精神は、香港で2003年に起きたSARSで、危機的状況に陥った香港での行いでもあるのです。

 

それとは反対に、社会が不安を持っているときに、その不安を増幅するような自分のことしか考えない人々も

います。先日、福島の核汚染の影響が香港にもやってくるという誤報が流れ、多くの市民を恐慌に

陥れたというのがひとつの例です。

 

この日本の災害に対して、私たちは無限の同情をするだけでなく、在日本香港総領事を通じて、

いつでも援助させて頂きたいということを申し上げました。

香港にとって日本は、昔から、良き貿易パートナーでもあり、文化交流も深い国です。

香港在住の日本人は2万人を超えます。この困難な時に、私たちは一同となり、この状況の推移を見守り

、日本に居る香港人の安全をも確保したいと考えています。

 

地震と、津波の破壊力は巨大ですが、不屈精神と団結精神のある日本人はこの苦難を乗り越えることが

できるだけでなく、立ちあがっていくことができると信じております。

歴史を振り返れば、人類の文明は、建造、破壊、再び建造という過程のなかで成長してきています。

また、困難を克服していく過程の中で、人間本来の強さと助け合い精神を見ることが出来ます。

 

天災は、不測の事態。でも、人間は考えることができます。この出来事は社会と文明の発展に対して

意義のあるものだと信じます。

 

『唐山大地震』の時の締めくくりを最後の言葉にさせていただきます。

 

明日に恵みを、

我為明天祝福。

人類に希望を、

我為人類祝福。

地球の未来永劫を、祈ります。

我為我們雖然有限卻具有永恆意義的星球祝福。

 

 

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【以下、原文】

祝福日本

三月十一日,日本發生黎克特制九級地震,引發嚴重海嘯。岩手、宮城、福島及茨城縣多個沿海城市,頃刻之間被海浪淹沒。無辜喪命的民眾不計其數。

與幾年前南亞海嘯不同,今次海嘯的影片、圖像,幾乎是即時傳向世界。海嘯吞噬城市、農田的畫面,震撼每個人的心靈。

當大自然怒吼的時候,人類實在顯得渺小。這種悲情無助不只限於日本,全球社會也深深感受到。

聽說日本有這樣的神話:地底下躺着一尾大魚,只要監視牠的神祗偶有鬆懈,牠就會乘機翻身,釀成地震。今日知識發達,地震毋須再以神話解釋。但地震之難測,仍和古時分別不大。

面對這種突如其來的巨變,日本人展示了處變不亂的國民素質。這固然與日本人的「災難意識」有關。國人無論是在建築物防震和心理上都做足了準備。但他們在困難時刻展現的冷靜、團結、有序、互愛,更是令人印象深刻。

地震當晚東京鐵路停駛,歸心似箭的人黑壓壓的在車站外聚集,卻秩序井然;輪流公眾電話的人耐心排隊;學校主動開放場地供人留宿;超市便利店沒有乘機抬價,反而有店舖減價,甚至免費派發食物;甚至有露宿者將自己的紙皮箱分給等待火車的人。

日本國民的這種表現,來自一種集體精神:每個人不是獨立存在,而是社會的一份子,互相依存。這種集體精神,在危機時尤其重要。每個人多走一步,不為別人添麻煩,甚至甘心吃一點虧,大家的擔子也就輕了一點,大問題也變得較容易處理。這種公爾忘私的精神,其實也就是香港03年對抗沙士危機時所展現的社會素質。

相反,在社會不安的時候,只要有個別害群之馬,逞一己之私,就可以叫情況更糟。日前有人謊報新聞,謠傳福島核洩漏影響香港,使不少市民恐慌,就是一個例子。

對於日本的災情,我們寄予無限同情,並已透過日本駐港總領事表達慰問,表示願意隨時提供援助。日本是香港長久以來的貿易伙伴,文化聯繫深厚,居港的日本人超過二萬。在這艱難時刻,我們站在同一陣線。我們也會密切留意情況發展,確保在日港人的安全。

地震、海嘯的破壞力雖然巨大,但我相信堅韌、團結的日本人民定能挺過來,並且重新站起。從歷史的眼光看,人類的文明就是在不斷建造、破壞、再建造的過程中孕育出來的。而在克服困難的過程中,往往展現人性的堅毅和友愛。

天災難測,但人間有情。社會和文明的建立畢竟是有意義的。借用《唐山大地震》結語的幾句:

我為明天祝福。

我為人類祝福。

我為我們雖然有限卻具有永恆意義的星球祝福。